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年齢を聞かれたら、「いくつに見えます?」と逃げないほうがいい


仕事の場では男女も年齢も関係ないはず、といいたいところですが、どうも、人の年齢、とくに女性の年齢は気になるらしく、オフィシャルな席でも、「おいくつですか?」とか、「もう三〇にはなった?」などと年齢を聞かれることがよくあります。
そんなとき、「いくつに見えますか?」と逆に相手に尋ねてはぐらかす人をよく見かけます。でも、これは相手に余計なプレッシャーを与えるだけ。うっかり、実年齢より上にいってしまったら、とんでもないことになるからです。
「失礼ですが、おいくつになられますか?」と礼儀正しく聞かれたら、「この秋でちょうど三〇歳になります」というように、正確に答えるようにしましょう。
「女性に年齢を聞くなんて、失礼ですよ」などと気色ばむのは、少なくとも、大人の女性の対応ではありません。
とはいえ、逆の立場に立った場合は、できるだけ、年齢の話題は自分からは振らないようにします。よく、「干支(えと)は?」などと遠回しに探りを入れる人もいますが、かえって感じが悪いものです。




角川学芸出版
「社会人話し方マナーとコツ」
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