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梅原荘
【うめはらのしょう】


旧国名:美濃

(古代~中世)平安末期~戦国期に見える荘園名。美濃国のうち。賀茂御祖社社務渡領。「賀茂御祖皇太神宮諸国神戸記」巻6所収の「鴨社古代庄園御厨」に「美濃国 梅原庄 公田四十町」とあり,寛治4年寄進の荘園群の1つと推定される。「中右記」「長秋記」元永2年12月5日条には「美乃御庄」「以丹波・美濃両庄年貢,調夏冬御服」と見えるが,この美濃荘とは当荘のことであろう。以後,文永10年の社頭犬防並築垣註文に「西鳥居東西七間 梅原分,自是築垣 北面七間 梅原分」と見え,康安元年には伊勢神宮役夫工米の賦課が停止されている(賀茂御祖皇太神宮諸国神戸記巻6)。下って文明3年以降,当荘は公用京着390貫余で,斎藤弥次郎あるいは布施貞清という武家の代官請となっている(親長卿記・京都御所東山御文庫記録)。その後,「御湯殿上日記」天文3年7月16日条には社務祐氏が当荘を「わたくし領とかすめ申」したとの記事があり,「鹿苑日録」天文18年10月3日条に「賀茂領梅原,斎藤中務代官也」と見えるが,以後史料に未見。比定地については,郡上(ぐじよう)郡美並(みなみ)村梅原とする説,山県郡高富町梅原とする説の2説があるが,後者が妥当か。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104759