すし手帳 白身など 235 はた ごく淡いピンクとも白ともいえる半透明の身は、全体がふっくらした温かみを感じさせる(写真は常磐産)。身にはまったくくせも臭みもなく、あさつきと紅葉おろしをのせた上からぽん酢をひとたらしすれば、ほのかな甘さがグンと引き立つ。歯切れよく、きちんと歯ごたえもあって、何ともいえず食べ心地がいい。同じハタ科の魚に、白身の大型高級魚として知られるアラがいる。ところが西日本では、ハタ類(マハタ、クエ=大型のハタ類)を指してアラと呼ぶことが多いから注意したい。アラの旬は冬。お間違えのないように。 東京書籍「すし手帳」JLogosID : 8003026