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ばいがい


ばいがい

「くっきりした縞のある巻貝」の意の英名どおり、数ある「つぶ貝」「ばい貝」のなかでも、殻のくびれ具合の深さ・明瞭さは抜きん出ている。ついでにいえば、螺塔(螺旋状に巻いた殻の先端)も鋭く尖って高い。
日本海の水深2 0 0?5 0 0 mの砂泥底に棲み、獲れたら市場に入荷する(入荷は周年)という風だけれど、旬は厳寒のころ。
身は弾力に富んで、軽く噛んだくらいでは歯がはじかれそうだ。まるで弾むようなのに、歯切れはいい。淡泊で飾り気のない味を引き立てるために、身は昆布だしでさっと煮てある。




東京書籍
「すし手帳」
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