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砂ぎも
【すなぎも】


砂ぎも

胃袋の一つ、筋胃(砂嚢とも)のこと。砂嚢=砂袋ともいうとおり、飲み込んだ食物を内部に溜めた小石や砂粒と一緒に撹拌し、細かく砕く働き―哺乳動物の歯と同じ働きをする。その仕事柄からか筋がやたら発達していて壁の厚い、とにかく強靱な胃袋だ。

さくっと歯切れよく、しかも歯ごたえのあるこりこりの食感が好まれて、多くのファンが「焼鳥といえばまず砂ぎも」を挙げるほど人気は高い。赤く澄んだ身は塩を振って焼くとほとんど真っ黒になるが、味はさらっとして香ばしく、ちらっと独特のクセも感じがいい。写真の一品は地鶏の砂ぎも。ブロイラーの3~4倍はあるくらい大きく、歯ごたえ・甘みとも高い。

たんぱく質や脂肪は少ない代わり、新陳代謝を促し、味覚や嗅覚を正常に保つ働きのある亜鉛を多く含む。亜鉛には男性の生殖能力維持効果もある。




東京書籍
「焼肉手帳」
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