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仙川
【せんがわ】


現在の三鷹・調布両市にまたがる地で,中世末に金子弾正が仙川郷を領し,江戸初期に上・中・下仙川村に分村したと伝える。江戸期の上仙川村には金子時光という者の居館跡と伝える地があった(新編武蔵)。地名の由来は,仙人にちなむとする俗説のほか,「武蔵名勝」は湧泉のことを釜といい,その数の多いことを示す千釜が仙川に転訛したものとしている。「田園簿」には上・下仙川村と記し,「元禄郷張」では上・中・下3仙川村が挙げられている。また「新編武蔵」では3か村の汎称として往古は仙川郷と称したという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7061909