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俳句
【はいく】


haiku

【現代】5・7・5と17音節からなる短詩。原則として季題(季語)をよみこむこととされる。〈発句(ほっく)〉ともいう。[中国語]俳句。haiku.

【語源解説】
〈俳諧(はいかい)〉{はいかい@俳諧(はいかい)}の〈句〉、あるいは、〈俳諧〉の〈発句(ほっく)〉{ほっく@発(ほっ)句(く)}を縮約した言い方。ただし、一般的に用いられたのは明治20年代以降。俳諧は〈誹諧〉とも書き、中国語で滑稽を意味し、古代勅撰和歌集、『古今和歌集』に〈誹諧歌〉としてみえる。のち和歌から派生した〈俳諧之連歌(はいかいのれんが)〉があり、単に〈俳諧〉ともよんだ。江戸時代の俳諧は、連歌の伝統をもった連句であって、複数の読み手(作り手)により、〈発句(ほっく)、脇句(わきく)、平句(ひらく)〉など、複数の句から構成された。この連句の初句、すなわち、〈発句〉(5・7・5)がやがて独立してよまれるようになった。のちの〈俳句〉に形、内容が直結するもの。明治期にはいって、俳諧之革新を志した正岡子規により、〈発句〉の一句が完全に独立して、〈俳句〉とよばれた。俗に芭蕉の俳句としてよく知られる〈むめが香(か)にのっと日の出る山路かな〉も36句構成の連句のはじめ、発句としてよまれた句。また蕪村の〈牡丹(ぼたん)散って打ちかさなりぬ二三片〉も同じく発句であって、全体36句のうちの一句にすぎない。このように、〈俳諧〉といえば、36句(正式には歌仙(かせん)とよぶ)や50句(句といわず、韻(いん)とよぶのが正式)、100句(同上)と連句構成のものであった。芭蕉なども連句が得意であったといえる。

【用例文】
○俳句(尾蠅(おばえ)集、寛文3年・1663)○俳句は文学の一部なり/和歌にやせ俳句にやせぬ夏男(正岡子規)○蝶に乗りて俳句の神の下りけり(明治俳句)
【補説】
正岡子規も、はじめは〈発句〉と〈俳句〉とを混同して用いている。現代でもときに、発句を俳句と同じように用いることがある。現代、〈俳諧〉は研究上の学術用語か、死語といってよい。




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8537946