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能代港
【のしろこう】


能代市の港。県北を西流する米代(よねしろ)川河口に位置。藩政期佐竹藩では米代川流域に植林政策を実施し,能代港は林産物など米代川流域の物資の積出し港として栄え,松前(まつまえ)・北陸沿岸から関西方面との交易が盛んとなり,近代においても伝統を継承する製材業・木材加工業を発達させ,特に秋田杉建具材はわが国有数の銘柄として全国的な知名度を獲得した。新しい能代港は外材輸入港として国の指定を受け,昭和40年着工,同49年8月に開港。また昭和46年から1万5,000t級船舶の入港を目指した新5か年計画が,同51年に完成。現在主として5,000t級の船舶が入港し,パナマ船・ソ連船が南洋材・北洋材を積んで入港し,活況を呈している。なお木材輸入港としてのほか,能代米の集散地でもあり,商港・漁港として県北地方の経済基地としていっそうの発展が期待される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022448