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藤江新田
【ふじえしんでん】


旧国名:武蔵

(近世)江戸期~明治8年の村名。武蔵国橘樹(たちばな)郡のうち。帷子(かたびら)川が新田間川を分流する東,両河川の間に位置したと思われる。地名は開発者藤江茂右衛門に由来する。帷子川河口の水面であった当地を天明4年茂右衛門が尾張屋新田の開発者武平次所有の17町1反余の地を譲り受け,同6年潮除堤を築いて開発し,寛政年間には2町ほどが完成した。文化14年の検地では高3石余,反別9反余で,人家はなく,以後明治期まで変化はない(横浜市史1)。幕末期は幕府領。村高は,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに3石余。明治元年神奈川府を経て神奈川県に所属。同8年岡野新田に編入。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7068803