100辞書・辞典一括検索

JLogos

30

蜂屋
【はちや】


旧国名:美濃

美濃加茂盆地の北部に連なる凝灰角礫岩の新第三紀層(通称,蜂屋層)より成る丘陵と,蜂屋(はちや)川によって形成された沖積層の上に位置する。「和名抄」の賀茂郡中家郷をここに比定する説があり,中家(なかつや)が転じて蜂屋となったというが(濃飛両国通史)不詳。ここを原産地とする渋柿「堂上蜂屋」は通称蜂屋柿といい,その干柿は枝柿として著名で,古来朝廷や将軍などの支配者たちに献上されてきた。またこの地は「蜂屋三千石」と称され,耕地は比較的早い時代から整備され,高い農業生産があったと考えられている。
蜂屋荘(古代)】 平安末期から室町期に見える荘園名。
蜂屋村(近世)】 江戸期の村名。
蜂屋村(近代)】 明治22年~昭和29年の加茂郡の自治体名。
蜂屋町(近世)】 昭和29年~現在の美濃加茂市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108016