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大鳥郷(中世)


鎌倉期~室町期に見える郷名宇智郡豊井荘のうち一乗院門跡領鎌倉中期の「簡要類聚鈔」第1に「豊井庄四ケ郷,大岡・二見・大鳥・坂合部」とあり,年貢として糸・綿・紅花・長講米などを負担した元亨2年紀伊国隅田荘に打入って麦を苅り取るなど狼藉を働いた「大和国大鳥常陸房・上野房・同舎弟播磨房」らは当郷の住人であろう(隅田家文書元亨2年閏5月9日付六波羅下知状写/和歌山県史中世史料1)「粉河寺縁起」(群書28上)の「沙門良心粉川田因縁第四」なる話によれば,寛平2年夢想に応えて紀伊隅田荘の私領田を粉河寺に寄進した僧良心は「大和国内郡大鳥郷阿逸院の住僧」であったという御霊福田宮(五條市中之町)の棟木銘文に「御霊福田宮大和国宇智郡大鳥郷,大檀主藤原直伊,沙門権律師祐実,文明四年壬辰二月廿四日,番匠棟梁,備前権守」とあり(大塔宮之吉野城),当郷は現在の五條市中之町牧野付近に比定される牧野郷の別称




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7398468