藤木田
【ふじきだ】
旧国名:陸奥
(中世)鎌倉期に見える地名。宮城郡八幡荘のうち。「結城小峰文書」宝治2年12月29日付の将軍藤原頼嗣下文には,陸奥介景衡後家尼に宛てて,中野堤上の本田1町と荒野4町の他に蕨壇・柑子袋・藤木田3町の地頭職を亡夫景衡の仁治3年2月15日・宝治2年4月日などの譲状に任せて安堵するとある。八幡荘は多賀城市八幡から仙台市蒲生(がもう)にかけての地域を範囲としていたから,そのうちのおそらく仙台市中野の周辺にあったものか。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7019015 |