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藤田村
【とうだむら】


旧国名:豊後

(近世)江戸期~明治8年の村名。豊後国海部(あまべ)郡臼杵(うすき)荘のうち。佐志生(さしう)川の川口辺に位置する。文禄2年太閤蔵入地。同3年福原直高領,慶長2年太田一吉領,同5年から臼杵藩領。慶長2年の村高310石余,うち100石は佐志生村よりの入高。村位は上(臼杵庄検地帳)。寛永11年の「高付帳」は410石余,「正保郷帳」「見稲簿」「安政高辻帳」も同高。「天保郷帳」422石余。村組は佐志生組に所属。文化7年2月伊能忠敬一行が当地を測量(九州測量日記)。「臼杵小鑑」に「巡見帳云……家百二十軒,遠浅とあり,此浦に藤尾観音あり,大友家の時,五山の一」と記す。幕末の頃当村住人与四郎所有の持船天神丸が,石見国(島根県)浜田港に交易のため入船している(諸国町客船帳)。明治4年大分県に所属。同8年目明(めあき)村とともに佐志生村に合併。現在の臼杵市大字佐志生のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7231952