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切通村(近世)


 江戸期~明治30年の村名。美濃国厚見【あつみ】郡のうち。はじめ加納藩領,宝暦6年以後幕府領,安永4年幕府領大垣藩預り地,享和3年旧加納藩主安藤氏の磐城平【いわきたいら】藩(福島県)領となる。村高は「慶長郷牒」「正保郷帳」694石余,「天保郷帳」「旧高旧領」721石余。平藩は,美濃国内に1万8,000石余を領し,陣屋は当村を含む旧長森城本丸一帯にあったと推定され,郡奉行・代官など16名が常駐した。また当村と木田村両庄屋を総元取にして領内を統轄させている。慶長7年中山道の開発に伴い当村内に立場(休憩所)が設置された。近世後期より代助郷で加納宿に出役。同宿までの道程1里3町。明治4年岐阜県に所属。同24年の濃尾地震では総人口890のうち死傷者22,総戸数168のうち全壊79・半壊89(震災誌附1)。同30年稲葉郡南長森村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7343999