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岩戸原(中世)


南北朝期に見える地名日向国児湯【こゆ】郡のうち建武3年5月12日,北朝方の日向国大将畠山義顕は,新田義貞に与同した益戸行政らとの5月10日の「新納院岩戸原彦尾合戦」の功に対して土持宣栄の功労を賞しているさらに同年5月15日,畠山直顕は益戸行政らが立てこもる石之城の城攻に土持宣栄の参加を促している(土持文書/旧記雑録前1・大日料6‐3・日向古文書集成)石之城は児湯郡木城【きじよう】町石河内にあり,小丸川に臨む地にある岩戸原は石之城に近いとみられることからみて,児湯郡木城町高城【たかじよう】の岩戸あたりの原野であろう建武3年7月10日畠山義顕証判日下部盛連軍忠状(郡司文書/南北朝遺九州編677)によれば,その後,益戸行政らは7月9日には新納【にいろ】院の政所城に押し寄せ,岩戸原と彦尾では日向国大将畠山義顕方の侍所が日下部盛連の軍功を見知したと伝えている新納院がその合戦の場とみられることより岩戸原は木城町高城の岩戸付近と考えられる

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KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7459731