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![]() | 菅原[近畿地方] |
秋篠川中流右岸,平城京の右京二坊大路の沿道にあたる。地名の由来は,この辺りが原野で菅が茂っていたところから名付けられたのであろう。伏見はその小地名。行基の開基といわれる喜光寺があり,古くは菅原寺と呼ばれた寺で,菅原氏の氏寺であったと思われる。現在の建物は室町期に再建されたもので,東大寺金堂の試み堂とも伝えられる。喜光寺の近くに菅原神社があり,この辺りに住んでいた菅原氏の氏神で,祭神に野見宿禰と菅原道真を祀る。江戸期には郷社の1つで,氏子は伏見・平城・都跡地区全域にわたり,秋祭りも北廻り・南廻りと交代で渡御が行われていた。菅原神社の東100mの所は菅原道真誕生の地と呼ばれている。当地を詠んだ歌には「大海の水底深く思ひつつ裳引きならしし菅原の里」石川郎女(万葉集4491),「いざここに我世はえなんすがはらやふしみのさとのあれまくもおし」(古今集981),「明けぬるか衣手さむしすがはらや伏見の里の秋のはつかぜ」(新古今集292)などがある。
【菅原(古代)】 大和期から見える地名。
【菅原荘(中世)】 鎌倉期から見える荘園名。
【菅原村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【菅原(近代)】 明治22年〜昭和30年の大字名。
【菅原町(近代)】 昭和30年〜現在の奈良市の町名。
