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花野原[近畿地方]
角川日本地名大辞典

貴志川支流真国川上流域の山間部に位置する。なお地内の鍋井谷については,古く鎌倉期から史料上に見え,以下のようなことが知られる。嘉元2年10月13日の沙弥定仏田地譲状に「合壱所 鍋井谷内源八作分 所当壱斗六升五合也 在高野山御領之内真国庄包行名之内也」と見え,当地の定仏相伝の田地を亀女に譲与している(高野山文書/大日古1‐3)。翌3年正月16日の源儀女田地売券によれば,同地が直銭13貫文で心願房に売り渡されており,亀女と源儀女は同一人物と思われる(同前)。ついで徳治2年4月10日の沙弥心願田地売券では,同地が直銭11貫150文で売られているが,作人職は心願の沙汰として1貫に1斗ずつの乃米を納めることとなった(同前)。しかし,翌3年6月25日には,同地を買得したと思われる了阿弥陀仏が,直銭10貫文で唯本房に売り渡している(同前)。ついで文保元年3月21日の大法師賢栄田地売券によれば,同地は直銭10貫文で金剛王院大夫僧都覚賢に売られ,壇上御影堂に寄進されている(同前1‐5)。そして同日付の大法師賢栄請文には,作人職は賢栄の口入,毎年1石1斗は供田升定として未進なく沙汰すべきことが定められている(同前1‐7)。下って,文明4年8月8日の鍋井谷新開地注文には,「ヨせマチタ」「ヤクシタ」「コケンサウクチ」「中タニ井シノモト」「中タノクチ」「サルカクテン」「ヒカシノタニ」「フトヲハナ」などの地名が記されている(高岡家文書/県史中世2)。また地内の西峰についても,室町期の史料に西峰村と見える。
花之原(中世)】 南北朝期から見える地名。
花野原村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
花野原(近代)】 明治22年〜現在の大字名。