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五分市[中部地方]
角川日本地名大辞典

五分一とも書く。味真野扇状地の中央部に位置する。地名の由来は,荘園制下の取得分が地名となって残ったのではないかと考えられる。地内には,天正3年織田信長勢が入国した際,佐々成政が築城した城(通称小丸城)跡が字古城に残る。小丸城近くに野々宮廃寺とよばれる白鳳期の古代寺院跡があり,その寺の礎石などが小丸城にも用いられていた。同寺周辺からは塼仏片・瓦・和同開珎などが出土し,また,応信寺からは弥生時代の石剣が出土した。なお,中世には当村に鋳物師が居住しており,天正13年に金森長近の妻御福が,白山神社別山大行事の本地仏聖観音像を鋳造させた時,これを担当した大工(鋳物師)は,「五分一」の藤原左衛門尉吉次と八郎左右衛門であったとある(平泉寺文書/大野市史史料総括編)。また,伊勢松阪来迎寺の梵鐘の永禄11年付銘文に「大工鞍谷長屋村住人」とある鞍谷長屋村というのは当村のことと推定されている(武生市史人物系譜金石文)。慶長国絵図の今南東郡には「五分一村」368石余と見える。
五分市村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
五分市(近代)】 明治22年〜昭和31年の味真野村の大字名。
五分市町(近代)】 昭和31年〜現在の武生市の町名。