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与謝[近畿地方]
角川日本地名大辞典

大江山(832m)・赤石ケ岳(736m)・江笠山(728m)などの山並みに囲まれる。与謝(余社・余佐・与佐とも書く)の語源は,伊弉諾命が余社宮で子神等に依事(よざ)したことによるとも,豊受大神が天吉葛(あまのよさかづら)に真名井水を盛って皇大神の神饌を調えたことによるともいう。地内西部の二ツ岩地区の柴神社に伊弉諾命,二ツ岩社に伊弉冉命を祀り,同地を地名発祥の地とも伝える。東部の大江山すそを古代山陰道が南北に走り,勾金(まがりかね)駅が小字山河(さんご)にあったと伝え,地名が残る。沿道に式内社宇豆貴神社,山河に菊部神社がある。また,億計(おけ)王(のちの仁賢天皇)が弟の弘計(をけ)王(のちの顕宗天皇)とともに当地に流されたと伝え,峠地区の上宮神社(上王子神社)に億計王,小字北の下宮神社(下王子神社)に弘計王を祀る。近くに素盞嗚命を祀る武神社がある。南部の赤石ケ岳中腹,通称寺屋敷には麻呂子親王創建という根本寺の広大な廃寺跡がある。応永10年元哉和尚開山という臨済宗宝積山金剛寺の本尊地蔵菩薩像は,かつて根本寺にあったが,同寺火災の際に飛び去って金剛寺に降臨したと伝える。大江山登山口として鬼嶽稲荷新社の一の鳥居が通称黒見山にある。なお,古来与謝の海(浦・湊)は歌枕として著名。
余佐郷(中世)】 鎌倉期に見える郷名。
与謝村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
与謝村(近代)】 明治22年〜昭和29年の与謝郡の自治体名。
与謝(近代)】 明治22年〜現在の大字名。