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篠目[中部地方]
角川日本地名大辞典

古くは佐々免・笹目とも記す。猿渡川の開析谷の最深部に位置する。地名の由来については,「和名抄」に記される郷名「依綱」を笹目にあて,「万葉集」に詠まれる「依綱の里」もこの辺りとし,依綱の転訛が篠目となったという説,元亀・天正年間に刈谷城主水野氏の命で当地を開墾した代官片岡八郎右衛門の祈誓の一首「新墾を祈る験も見えにけり依綱の里の篠芽の空」から,村名を篠芽村とし,篠の字を佐々とも訓むのでのちの人が誤って佐々免と訓み,篠目と書くようになったとする説がある。ただし,「安城町誌」は,「佐々木上宮寺記」応仁2年の如光入寂に際し,参集した僧の中に「篠目掛所坊恵了」とあることによって,応仁年間に既に篠目村が存在したとして,この後者の説を斥けている。しかし,当地には古城址がなく,地内明専寺の本尊も新しいことなどから,当地の開発を16〜17世紀と推定する説もある(安城市史)。永禄年間,石川日向守家成が水野和泉守忠重に与えた書中に「篠目の儀如前々上宮寺へ可被成御渡候」と記されており,永禄以前より上宮寺領と伝えられる(安城町誌)。
篠目村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
篠目(近代)】 明治22年〜昭和31年の大字名。
篠目町(近代)】 昭和31年〜現在の安城市の町名。