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鮎田[関東地方]
角川日本地名大辞典

「あゆた」ともいう。藍田・ア井田・間田・相田とも書く。那珂川の支流逆川に注ぐ鮎田川中・下流域の長狭に開けた沖積地に立地する。地名は当地の神池に鮎が多く生息していることにちなむという。常陸国との境にある花香月山の名は,往昔弘法大師諸国巡礼の折,西茨城郡徳蔵村(現茨城県七会村)徳蔵寺において太子像を刻んで本尊とし,当山に登り花を供え香をたき終夜護摩修行をしたが,その折明月が東の天にかかって花を照らし香煙に宿ったため名付けたという。地内に盥石・鋏石の2名石がある。盥石は字孫田屋敷のうちにあり,西行法師が巡錫の際に字古屋敷の五歳山東常寺で修行をした時,岩上に盥形を刻んだ石で,ここで沐浴をしたと伝えられる。同所の鋏石は太陽光線が当たった時鋏形を流水中に生じたからだという。字城峰山頂に平将門の臣兵部卿和久将監の城峰城跡があり,延文4年結城太夫と合戦し落城したと伝えられる(鮎田山夢物語)。字平沢・丸橋に茂木筑後の家臣相田陽正・常陸国佐竹氏の臣塩子弾正と戦ったという古戦場跡がある。金山古関跡は和久氏家臣金山太郎,字平沢は同平沢入道の居跡という。馬門の能持院はもと字畑中にあって和久家の菩提所であったのが和久家滅亡後文明元年現在地に移ったという(芳香誌料)。
鮎田郷(中世)】 鎌倉期〜室町期に見える郷名。
鮎田村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
鮎田(近代)】 明治22年〜現在の茂木町の大字名。