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神領[四国地方]
角川日本地名大辞典

四国山地の東北部,鮎喰(あくい)川の上流域に位置する。地名については,「神宮寺上書」には「大粟上一宮大明神と号し,一村神領に被下置候,右に付神領村と唱申候」とあり,南北朝期以降鮎喰川流域を支配した一宮氏が,上一宮大粟神社に当地を神領として寄進したのが始まりと伝える。古来,鮎喰川中上流域一帯は大粟山(谷)と総称され,慶長13年の検地帳にも「大粟谷神領分」とある。上一宮大粟神社の伝承によれば,同社の祭神大宜都比売命がはじめて粟を植栽したところからこの地を「大粟山」と呼び,また国名を「粟国」と称し,後の「阿波国」もこれに由来するという(神領村誌)。同村谷名(みよう)には城山と称する中世塁館跡があり,「阿波志」にも神領村谷名にある神領塁は紀成良が築いたという伝承が載せられ,周辺に長倉・原の馬場などの地名が残るが,未詳。なお中世の板碑37基が確認される(神山の板碑)。地内には阿波十二勝の1つである雨乞滝がある。
神領(中世)】 戦国期から見える地名。
神領村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
神領村(近代)】 明治22年〜昭和30年の名西郡の自治体名。
神領(近代)】 昭和30年〜現在の神山町の大字名。