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![]() | 大村[九州地方] |
大村湾の東岸に位置する。多良山系の主峰経ケ岳火口湖を源とする郡川が佐奈河内川と合流し,また鈴田川・大上戸川・内田川が西流し,大村湾に注いでいる。これら河川の下流には砂礫層の上に黒土が堆積した大村平野(大村扇状地)とよばれる肥沃な扇状地が広がり,ほぼ全域を占めている。良港に恵まれ,諸国の商船と貿易が盛んであったと伝え,また,海草・貝類も多く,特に真珠貝は江戸期大村藩第一の名産であったという。当地は往昔から彼杵(そのぎ)郡第一の肥沃な大村であったため地名となり,のち郡大村と称された。郡大村は近世初頭までに郡村・大村・萱瀬村の3か村に分かれ,さらに大村は草場川(現内田川)を境に南東岸を久原分,北西岸を池田分と称していた(大村郷村記)。慶長4年大村喜前が地内玖島の地に築城し,大村城下町が久原分・池田分にまたがって成立した。ここに大村藩2万7,000石の中心地として栄える基礎が固まった。藩主の居城である玖島城跡は今は大村公園として桜や菖蒲の名所になっている。郡川下流の地域には条里地名が残り,黒丸などの遺跡も豊富である。
【大村郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【大村(中世)】 鎌倉期から見える地名。
【大村城下(近世)】 江戸期の城下名。
【大村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【大村町(近代)】 明治初年〜明治22年の町名。
【大村(近代)】 明治22年〜大正14年の東彼杵郡の自治体名。
【大村町(近代)】 明治22年〜昭和17年の東彼杵郡の自治体名。
【大村市(近代)】 昭和17年〜現在の自治体名。
