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勝浦郡勝浦町坂本と名東(みようどう)郡佐那河内(さなごうち)村下の境にある峠。標高約650m。昭和30年頃までは両地区の往来も多く,勝浦町から剣山へ行く道としても利用していた。峠はクロマツ・ヒノキ・アセビなどの樹木が茂っており,その中に杖立権現が祀られている。杖をついて越えるほどの急坂で,峠に着くとその杖を突き立てたところから,この名がついたらしい。峠のすぐ西には杖立山(724m)もある。峠道は,昔は静かな山道であったが,昭和46年に嵯峨から大川原高原に抜ける林道ができ,また坂本から峠へ上る林道も通じたため,急激に変貌した。峠の1km北西に,シャクナゲ群落で有名な浄土宗徳円寺があり,5月のシーズンには大勢の人でにぎわう。この峠は四国のみちの分岐点ともなっている。北東へ尾根道をたどると,婆羅尾峠から八多五滝へ通じ,西へ行けば,大川原高原から梅ノ木峠方面まで足をのばすことができる。