口径
【こうけい】
ピストルでいう「口径」は、どこのサイズ?
口径とは本来、円筒形のものの内径をあらわしている。ピストルでは「二二口径のリボルバー」などといったふうに使われる。ピストルの場合、単位はインチで、二二口径は銃口の内径(穴の直径)が〇・二二インチ(=五・五八八ミリ)ということだ。銃口の内径ということは、それはそのまま弾丸の直径ということにもなる。通常のピストルの場合、銃身(弾丸が通る部分)の内側にはライフリングと呼ばれる腔線が刻まれている。これは弾丸を回転させながら正確に飛ばすために施された螺旋状のレールのようなものだ。ライフリングがあるため、銃口の円周部分は正面から見ると凹凸がある。したがって、正確にいうと、口径にはこのライフリングの出っ張り部分同士を結んだ山径と溝部分同士を結んだ谷径の二種類がある。ちなみに発射された弾丸には、ライフリングを通過した際に溝ができる。これをライフリング・マーク、別名「銃の指紋」と呼ぶ。これは、銃犯罪の捜査などで、使用されたピストルの種類を特定する手がかりとなる。なお、口径の単位はインチであると前述したが、ヨーロッパなどではミリ表示も多い。ご存知『ルパン三世』のルパン愛用の銃「ワルサーP38」はドイツ製で、口径は九ミリである。
| 東京書籍 「雑学大全2」 JLogosID : 14820292 |