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アンゴラ内戦


 2002年4月4日、アンゴラ政府軍と反政府組織アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)が首都ルアンダで停戦協定に調印、1975年の独立後27年間続いたアンゴラ内戦は終結した。直接の契機は、02年2月22日、ジョナス・サビンビUNITA議長の戦闘中の死亡。サビンビは独立後も社会主義を目指すアンゴラ解放人民戦線(MPLA)政権と対立、米国、南アフリカ共和国支援の下に内戦を続けてきた。冷戦終結後の94年、いったん和平協定(ルサカ合意)が成立したが守られず、UNITAはダイヤモンド産出地域を押さえ、その密輸により戦闘を継続した。調印によりUNITA兵士(約5万人)は武装解除され、国軍、警察に統合される。この内戦で50万人が死亡、多くの難民が出た。UNITAの政党復帰がなされ、03年6月の党大会イサイアス・サマクバが党首に選ばれた。UNITAはできるだけ早期の大統領・国政選挙を要求したが、当初予定された06年10月の実施も延期される模様。一方、04年、石油資源のある飛び地カビンダで分離独立を主張するムパラバンダが組織された。これに対し政府軍は05年6月大攻勢をかけた。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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