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逆ざや
【ぎゃくざや】


 保険料は「予定利率」(当該項目を参照下さい。)で割り引かれていますので、生命保険会社は毎年、割り引いた保険料分(=「予定利息」)を資産運用で確保する必要があります。ところが、かつてない超低金利が長期間にわたって続く等の厳しい環境下、予定利息を実際の資産運用収益で賄えない状況が一部の契約で生じていて、これを「逆ざや」といいます。
ただし、「基礎利益」が確保されているということは、逆ざやが「死差益」や「費差益」で補われていていること、つまり保険本業で逆ざやを上回る利益を上げていることを意味しています。(「基礎利益」「死差益」「費差益」については「3利源」の項目を参照下さい。)
なお、逆ざやは具体的には、


(基礎利益上の運用収支等の利回り-平均予定利率)×一般勘定責任準備金
の式で計算されます。
なお、逆ざやの計算を「基礎利益上の運用収支等の利回り」に替えて「時価の利回り」を使用して行う場合、逆ざやが大きくなるケースだけでなく、小さくなるケースもあります。




保険評論家:佐藤立志
「保険用語辞典」
JLogosID : 5165064