100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

阿寒富士
【あかんふじ】


十勝地方足寄(あしよろ)町と釧路地方阿寒町・白糠(しらぬか)町にまたがる山。標高1,476.3m。阿寒国立公園に属し,雌阿寒火山体の一角を占め,頂上は3町の境界をなす。山名は,山体が秀麗な截頭円錐形をなすことに由来する。雌阿寒岳(ポンマチネシリ,1,499m)の南方約1kmの山腹にある成層火山で,雌阿寒火山の最後の活動(約2,000年前)で形成された。溶岩の一部は螺湾(らわん)川の谷に流入し,西麓に神秘的な湖オンネトーの堰止湖を形成した。山頂の南と東に小爆裂火口があり,山頂東部には表面温度の高い部分が観察される。釧路平野からの遠望も美しいが,特にオンネトー湖岸からの眺めは多くの観光客を魅了している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000114