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旭岳
【あさひだけ】


上川地方東川町にある山。標高2,290.3m。大雪山の主峰で,北海道の最高峰。大雪山国立公園のうち。大雪火山の西部に,沖積世に噴出した安山岩質溶岩などからなる成層火山で,大雪山の諸峰のうちで最も新しい。山頂の直下から西に大きく開口する爆裂火口があり,現在も噴気孔が活動し,地獄谷と呼ばれる。この火口の下端付近に強酸性の姿見の池がある。松浦武四郎の「十勝日誌」に「石狩岳」とみえる。その後ヌタクカウシュペとも呼ばれたが,明治43年から現名称に統一。現在旭岳温泉(勇駒別(ゆこまんべつ))からの観光・レクリエーションの中心になる。姿見の池周辺にはハイマツや高山植物の群生がみられる。昭和43年には旭岳ロープウエー(旭岳温泉―天女ケ原―姿見の池)が建設され,この山に向かう遊歩道も整備された。姿見の池から頂上までは約2時間で到達できるようになり,多くの登山者を集める。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000203