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朝里岳
【あさりだけ】


札幌市南区と小樽市,後志(しりべし)地方赤井川村の境界にある山。標高1,280.8m。後志火山性台地の赤井川カルデラ西部に位置する火山で,余市岳(1,488.1m)・丸山(450.8m)などとともに活動期は第四紀更新世。標高1,150m付近以上は浸食が進み,テーブル状の平坦地形をなし,通称飛行場と呼ばれる。夏の登山路はないが古くから付近の春香(はるか)山(906.9m)・奥手稲(おくていね)山(949.2m)などとともにスキーツアーのコースとして有名で,北東麓の小樽内川畔には昭和2年設立のヘルベチアヒュッテがある。昭和53年北東麓面に定山渓高原国際スキー場が開設された。植生は,山麓では主としてシラカバの疎林,中腹にはダケカンバやエゾマツ・トドマツなどの混交林が卓越し,標高1,200m以上はハイマツ帯となる。この山に源を発する朝里川は小樽市の飲料水の供給源。また小樽内川には,札幌市の水資源確保のため,昭和53年から定山渓ダムを建設中。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000266