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天ノ川
【あまのがわ】


天野川・天の川とも書く。檜山地方上ノ国町を流れる2級河川。流路延長28km,流域面積276km(^2)。松前半島の七ツ岳(957m)に源を発して北流し,湯ノ岱付近から北西流して,向浜付近で日本海に注ぐ。支流には右股川・上の沢川・神明ノ沢・中ノ沢川・下ノ沢川・檜内沢川・宮越内川・厚志内川・苫符沢川・目名川などがある。付近の地質は古生層と新第三紀層からなり,河岸には数段の河岸段丘が発達する。第三紀層の頁岩層のうち軟質のものは地滑りを起こしやすく,天ノ川の上流部には大地滑地や崩壊地があり,下流部,神明ノ沢などにも地滑地が分布する。かつて天ノ川の本支流域はマンガン鉱・褐鉄・重晶石・ドロマイトなどの産地であった。天ノ川流域は水田地帯で,河岸の平坦地は畑地として利用される。天ノ川は木古内川とともに函館と江差を結ぶ交通路として利用され,江差線や主要道道江差木古内線が通る。湯ノ岱駅南方や支流目名川中流には温泉が見出される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000409