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漁岳
【いざりだけ】


「いさりだけ」ともいう。札幌・恵庭・千歳の3市にまたがる山。標高1,318m。かつては石狩国と胆振(いぶり)国の境界となった。松浦武四郎「西蝦夷日誌」では「イヂャウ岳」とみえ,札幌近郊の山としては札幌岳と並んで古くから採録される。この山の東斜面には漁川の源流があり,西斜面は豊平川の源流域。豊平川の水源は南の小漁山(1,235m)とされ,山麓一帯はエゾマツ・トドマツの原生林に囲まれて,国有林となる。北東麓は古い溶岩性の緩斜面,南東側は急斜面をなして恵庭岳と向かいあい,中間にオコタンペ湖がある。登山路はなく,豊平川支流の漁入沢川と漁川本流の小滝や連続した滑床を登り,小さな祠のある頂上に出る。南の小漁山やフレ岳(1,048m)などは登山者は少ない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000505