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石狩砂丘
【いしかりさきゅう】


小樽市銭函町から石狩地方厚田村望来(もうらい)に至る砂丘。石狩平野が日本海に接するところにあり,石狩川河口を挟んで,直線的に約30kmに及ぶ。縄文海進時に札幌市中まであった浅海は徐々に海退し,石狩川の沖積作用によりデルタ平野が拡大したが,石狩湾の沿岸潮流の強さと,冬季には平均10m以上の季節風により,デルタの発達に比べ砂丘形成の力が強かったと考えられる。現在砂丘は海水浴場やゴルフ場となり,石狩湾新港などが建設された。札幌市と石狩市の境界にある紅葉山砂丘(標高18m)は海退の停滞期に形成され,古くからの放牧地であったが,現在は住宅団地。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000517