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ウッツ岳
【うっつだけ】


鬱岳とも書く。網走地方興部(おこつぺ)町・西興部(にしおこつぺ)村・滝上町,紋別市にまたがる山。標高818.3m。武華山・武利岳・天塩岳などからなる,北見山地の主峰。南斜面を渚滑川支流のパンケオチンナイ川・影の沢・和訓辺左沢川,北斜面を渚滑川支流のウッツ川・宇津右線支線川,北斜面と西斜面を藻興部川,瑠橡(るろち)川とその支流が開析し,いずれもオホーツク海に注ぐ。山頂には花崗岩が広く分布し,その周辺にホルンフェルスが狭い範囲で分布し,さらにその周囲を古生代の日高層群が広く取り囲む。ウッツ右沢上流タヌキ山南西に昭和17年に発見された水銀のウッツ鉱山は,同37年休山した。植生はエゾマツ・ナラ・シナノキ・カバ類・ニレ類・センなどの冷温帯から亜寒帯への中間帯の,針広混交林帯に属する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000889