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雄冬山
【おふゆやま】


留萌(るもい)地方増毛(ましけ)町と石狩地方浜益村との境界にある山。標高1,197.6m。増毛山地西部に位置し,群別岳(1,376.3m),浜益岳(1,257.7m)とともに暑寒別(しよかんべつ)火山群に属し,暑寒別道立自然公園に属す。山体は橄欖岩を含む角閃石安山岩からなる。南の浜益御殿(1,038.6m),北の天狗岳(944m)へは緩やかな傾斜を持つ山稜で連なる。山体が日本海に落ち込む雄冬海岸は断崖絶壁が続き,海岸沿いの雄冬・岩老などの集落は永らく「陸の孤島」と呼ばれたが,昭和56年,23年の歳月と323億円の巨費をかけた国道231号(札幌~留萌間)が全面開通して解消された。南麓から千代志別川が源を発し日本海へ注ぎ,この沢登りが登山ルートになる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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