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神威岳
【かもいだけ】


近年は「かむいだけ」ともいう。歌志内(うたしない)市の市街地東部にある山。標高467.4m。明治42年の5万分の1修正測図では無名峰だが,明治45年の「空知煤田地質調査報文」には「空知川の南岸に突起せる小火山二あり,東なるを神威岳(海抜一千五百六十八尺)といい」とある。新第三紀の橄欖石玄武岩からなる溶岩丘で,山麓の東西は南北に走る神威・若葉の両断層により区切られる。この山と赤平山(366.2m)を結ぶ山系を挟んで,水系は北では空知川,南では石狩川に属す。夏はハイキング,冬はスキー場として利用され,スキー場は昭和初期に炭鉱従業員の愛好者により始められ,ヒュッテも建設された。昭和30年後半には神威岳公園化計画により,頂上へのドライブウエーや遊園地・キャンプ場も設置されたほか,東麓面には2コースのスキー場も開設され,北空知の代表的なスキー場となった。頂上の展望台からは十勝岳連峰を遠望できるほか,ペンケウタシナイ川の狭い河谷に展開する歌志内の市街地も俯瞰できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7002264