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喜登牛山
【きとうしさん】


十勝地方陸別町と足寄(あしよろ)町の境界にある山。標高1,312.3m。石狩山地の南東部に位置する。山体は第三紀中新世の緑色凝灰岩・安山岩質プロピライトを基底とし,第四紀の安山岩質溶岩(喜登牛溶岩)が噴出して形成された。然別(しかりべつ)火山群東部の代表的な火山。溶岩台地状の火山と考えられ,標高1,000m以上に南西方向の平坦面が残るが,山腹斜面は開析が進み,頂上直下から南には,喜登牛川の浸食による大きな馬蹄形の谷が入る。南西から西,南東へは裾野が広がり,かつては大部分旧陸軍軍馬補充部の用地であった。戦後は,昭和24年から九州大学演習林となり,西側の喜登牛地区は同27年国有林となる。南東の裾野には昭和42年,大規模装置改良牧野事業により町営酪牛放牧場(3,067.4ha)が建設された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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