100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

薫別川
【くんべつがわ】


根室地方標津(しべつ)町を流れる普通河川。流路延長18.3km,流域面積47.2km(^2)。知床火山群の海別岳山塊の薫別岳北西山腹に源を発し,東流して標津町薫別で根室海峡に注ぐ。川名はアイヌ語のクンネペツにより,黒い川の意とされ,砂鉄が多かったことによるとする(北海道の地名)。流域には山地末端に広大な隆起扇状地が形成され,谷中には河岸段丘,扇状地前面には海食崖が発達する。大正12年,根室鮭鱒養殖組合が河口から1.5km上流に薫別鮭人工ふ化場を設置,同27年に水産庁北海道さけ・ますふ化場根室支場薫別事業場となった。現在では秋には多数のサケが上り,多くの観光客を集める。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7002831