100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

嶮暮帰島
【けんぼっきとう】


「けねほくとう」ともいう。釧路地方浜中町琵琶瀬集落の沖合い700mにある島。厚岸道立自然公園のうち。東西2km,南北0.7km,周囲5km,標高59m。島の南西端には高さ16mと21mの顕著な2つの岩があり,北側の琵琶瀬湾に面する一部を除き,海食崖に取り囲まれ,隆起海食性の台地を形成する。琵琶瀬川の流出土砂により干潮時には陸繋島となる。語源はケネポク「ハンノキの下の意」(北海道蝦夷語地名解)とされ,明治9年に岩手県出身者がこの島に移住し,コンブ漁業に従事し(浜中町史),同12年の海産干場の面積は1町4反余。最近はコンブ時期に漁家が来島するのみであったが,動物作家のムツゴロウこと畑正憲氏が「動物王国」を開設し,一時定住したことから,広く知られた。ウミウ・エトピリカなどの海鳥の繁殖地でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7002877