100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

声問川
【こえといがわ】


稚内(わつかない)市を流れる2級河川。流路延長36.0km,流域面積302.6km(^2)。稚内市と宗谷地方猿払(さるふつ)村との境界付近の沼川に源を発し,天北線沿いに幕別平野を縦走し大沼に注ぎ,さらに大沼から北流して稚内市声問で宗谷湾に注ぐ。大沼から上流を一般に幕別川と呼ぶ。パンケシユプナイ川・タツニウシュナイ川などの支流がある。アイヌ時代の川名はシベツ(本流の意)あるいはトーハロ(沼口の意)で,声問は河口の浜の名で,アイヌ語のコイトイエ(浪くずす,切るの意)による。幕別川の語源は,マクンペツ(山側に入っている川の意)と呼ばれる分流があることによる(北海道の地名)。声問川は特殊河川として国費により昭和38年から改修工事が行われ,下流部には低位段丘と宗谷沖積層が分布する。河口付近の開拓は稚内より古く,明治9年に集落が形成された。付近にはアイヌのチャシ跡がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7002975