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札内岳
【さつないだけ】


帯広市と十勝地方中札内村の境界にある山。標高1,895.5m。日高山脈中部のエサオマントッタベツ岳から東に派生する支脈の幹付近に位置する。日高山脈の満壮年期の地形を示し,山脈から東に分かれた鋭利な刃のような稜線に尖峰がそびえ,東の稜線に十勝幌尻岳(1,846m)がある。山体は札内川,戸蔦別川の上流および支谷で深く刻まれる。地質は,日高中軸帯をなす深成岩域にあたり,斑糲岩類が主体で,南斜面には片麻岩・ホルンフェルスが入り込む。頂上下の南西斜面にカール(圏谷)を抱く。日高山脈主稜から十勝幌尻岳への登山コースに当たり,登山者は多いが,昭和40年の札内川雪崩など遭難事故も知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7003387