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サマッカリヌプリ
【さまっかりぬぷり】


釧路地方弟子屈(てしかが)町と網走地方津別町の境界にある山。標高974.4m。山名はアイヌ語でサマツカリ。サマ(傍)チ(我々)カリ(回る),すなわち急坂で通れず回り道した所の意(弟子屈町史)。阿寒国立公園に属し,屈斜路(くつしやろ)カルデラ外輪山の1峰。東の屈斜路湖側は急斜面をなすが,西側は溶岩流動面をなす比較的平坦な斜面が発達する。松浦武四郎の「戊午日誌」には「シャマツカリ。少しの峨々たる一ツの山有。此山峻しく辷りて上り難きが故に此名有るとかや」とあるが,当山かどうかは不明。南東尾根上の津別峠(754m)には,湖畔のウランコシから道道屈斜路津別線が通り,北の美幌(びほろ)峠と並ぶ屈斜路湖の展望台として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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