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志幌加別川
【しほろかべつがわ】


夕張市を流れる1級河川。石狩川水系夕張川の支流。流路延長19.2km,流域面積64.0km(^2)。夕張山地の三角山付近に水源を発し,夕張市街を南西流し,同市清水沢で夕張川に注ぐ。流域はかつての夕張産炭地域の中心にあり,谷底は部分的に河岸段丘が見られるものの平坦地に乏しく,V字状の谷地形をなす。松浦武四郎の「夕張日誌」「山川地理取調図」には「ホリカユウハリ」とある。「夕張市史」によるとホリカはホロカで,アイヌ語で本流の流れとは逆の下流方向に水源があり,伝って行くうちに本流の水源とは反対に離れてしまう河川を意味し,またシホロカベツのシは本当の,ベツは川の意であることから,語源は本流の夕張川に対する位置関係にあるという。近年,市はこの流域の炭鉱諸施設を観光行政の一環として,石炭の歴史村として残す事業を進め,昭和55年石炭博物館・遊園地などのレジャー施設を開設した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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