士幌川
【しほろがわ】

十勝地方を流れる１級河川。十勝川水系の支流。流路延長38.5km，流域面積309.7km(^2)。上士幌町市街東，北居辺付近の台地に水源を発し，士幌町・音更(おとふけ)町を南流し，帯広市相生で十勝川に注ぐ。途中サックシュオルベツ川・長流枝内(おさるしない)川などの支流を合わせる。本流と支流のサックシュオルベツ川の大部分は，台地面上をほとんど開析せずに流れ，谷と谷底沖積面に乏しいが，下流では台地を刻んだ谷と沖積面がやや発達し，十勝川谷底に接続する。流域の開拓は，明治13年河口の相生から始まり，明治25年以降，本格化し，農場が開かれた。昭和10年頃は，音更川左岸まで含めると全道一の馬産地帯になったが，昭和５年頃から酪農が本格化し，現在は北十勝の代表的な酪農地帯となっている。十勝川との合流点付近に十勝川温泉がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7003743