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積丹岳
【しゃこたんだけ】


後志(しりべし)地方積丹町にある山。標高1,255.3m。那須火山帯に属するコニーデ型の火山で,南西方向にほぼ一直線に並ぶ余別岳(1,297.8m)・珊内岳(1,091.1m)とともに積丹半島部の最高峰をなす。山体は第三紀層を貫いて第四紀初期に噴出した安山岩に覆われる。開析はかなり進み,ウエント川や積丹川の支流伊佐内川が上流~中流部で数段の滝を作りながら,積丹町野塚で日本海に注ぐ。北麓に積丹原野,北東麓に婦美(ふみ)原野が広がる雄大な裾野をもち,山容はゆるやか。北東麓の積丹町婦美町に登山口があり4~5時間で頂上に達する。山麓面はミズナラやエゾイタヤの林,上部にはダケカンバが多い。下生えはチシマザサ(ネマガリダケ)が覆い,頂上付近には小規模なお花畑がある。頂上からは積丹半島の海岸線や遠く暑寒別(しよかんべつ)連山も眺望できる。スキーツアーのコースとして知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7003881