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暑寒別岳
【しょかんべつだけ】


留萌(るもい)地方増毛(ましけ)町にある山。標高1,491.4m。暑寒別道立自然公園に属する,増毛山地のほぼ中央に位置する成層火山で,山地の最高峰。生成は古く,南の群別岳(1,375m),西の浜益岳(1,258m)・雄冬(おふゆ)山などとともに暑寒別火山群を構成し,山体は著しく浸食されて原形をとどめない。この火山群は,黒雲母・角閃石を含む安山岩類が特徴で,輝石安山岩からなる那須火山帯とは性質が異なり,別系統の火山群とされる。東には恵岱(えたい)岳(1,061m)・群馬岳(971m)があり,両岳との間には雨竜沼湿原を含む溶岩台地が発達する。昭和37年これらの火山群と,西の海食崖海岸を含む地域が,原始性豊かな自然美から道立自然公園に指定された。西側山腹からは日本海に注ぐ暑寒別川が源を発する。登山口は雨竜町と増毛町にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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