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渚滑岳
【しょこつだけ】


網走地方滝上町にある山。標高1,345.2m。中部北見山地の脊梁部をなし,南に山地最高峰の天塩岳(1,557.6m)がある。天塩岳道立自然公園に属し,天塩・北見の境界をなす。山体の東部は渚滑川の本支流により著しく開析され,西部は天塩川の支流が開析する。オホーツク海斜面と日本海斜面の分水界をなし,山頂付近に平坦面がある。周辺の大部分は中生代先白亜系の日高累層群に属する粘板岩からなるが,山頂付近は新第三紀噴出の石英安山岩質岩石が分布する。岩体は極めて硬い。一帯は極めて原始性が高いことから,天塩岳・ウエンシリ岳(1,142m)などとともに,昭和53年道立自然公園に指定された。中腹にはエゾマツ・トドマツ・ナナカマド・オヒョウニレ・イタヤカエデなどの森林が分布する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004066