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知内川
【しりうちがわ】


渡島(おしま)地方知内町を流れる2級河川。知内川水系の本流。流路延長29.9km,流域面積201.3km(^2)。大千軒岳(1,071.6m)から発し,千軒・湯ノ里・重内などの集落を経て渡島知内付近で津軽海峡に注ぐ。途中桂川・湯ノ川・ツラツラ川・ミオゴヤ川・チリチリ川・頃内川・出石川などの支流を合流する。流域には堤高42.4m,堤頂長329m,堤体積94.6万m(^3)の知内ダムがある。付近の地質は新第三紀中新世後期の地層からなり,南北方向の背斜軸を示して東北地方の延長部となっている。上流部の支流湯ノ川沿いに知内温泉がある。流域には3段の河岸段丘が発達し,高位・中位の段丘面は主に畑・牧草地,低位の段丘面は水田として利用される。下流部は沖積地・泥炭地・砂丘からなるが,河口右岸には北海道電力の火力発電所が稼業中。知内川に沿って松前線と旧福山街道にあたる国道228号が通り,松前半島南端の松前町と連絡する。知内川沿いに大千軒岳への登山道が通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004155