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知床岳
【しれとこだけ】


網走地方斜里町にある山。標高1,254.2m。知床半島の脊梁部をなし,硫黄山・羅臼岳・海別岳などとともに千島火山帯に属する。知床国立公園に属す円錐形火山で,山体の西斜面をポトビラベツ川と鮹岩の沢が刻んでオホーツク海に,東斜面をウナキベツ川・カモイウンペ川が刻み根室海峡に注ぐ。山頂には北に開いた大爆裂火口がある。山体は更新世噴出の安山岩の溶岩からなり,各溶岩の末端部は崖をなし,急峻な地形を形成する。溶岩流凹所は沼となり,火山性崩壊地もみられる。山稜西斜面に針葉樹林が広がる。知床半島の先端部は日本最後の原始境といわれ,昭和39年国立公園に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004191