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創成川
【そうせいがわ】


札幌市街地を南北を縦貫する人工河川。流路延長14.8km,流域面積84.5km(^2)。豊平川の分流,鴨々川に発し,中央区の南6条から都市部を12km北進し,旧石狩川の茨戸湖に注ぐ。用排水路としてすでに建設されていた吉田堀(南3条以南)・大友堀(南3条~北6条)・寺尾堀を,札幌本府建設のための資材や食糧の運搬路とするための改修工事が行われ,舟の往来の利便をはかるため閘門式の水門建設などが完了し,明治7年に創成川と命名された。また札幌本府建設の際,市街地の丁目を東西に分ける基線ともした。南7条から大通の河畔は以前,夏の祭にはサーカス小屋や縁日,歳の瀬には市がたったが,現在は風致地区になり柳の並木が両岸に続く。函館本線と札沼(さつしよう)線の間は,北区と東区の境界線となり,片側3車線の幹線道路の中央分離帯となっている。札沼線以北では幹線道路が上下線とも右岸を走り,左岸は遊歩道を含む緑化地帯として,右岸のポプラ並木道に合わせてポプラの若木が植樹された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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